つぶやき

【コラム】農場長のつぶやき

ハイフラワーの農場長の日々のつぶやきです。うれしい事や驚いたこと・・・。花に向けて、社員に向けて、パートさんたちに向けて、そして自分に向けて、農場での出来事をつぶやいています。もちろんこのコラムを読んでくださる皆様にも。


2008年10月15日以降の「つぶやき」は「農場長のつぶやき」ブログで!

|農場長のつぶやき(過去分)|


12月31日(晴)

【また雪が】
先週2回目の雪が降りました。さほど積もらないだろうと思っていたら、結構な勢いで積もりました。この冬はまだまだ降りそうですね。雪化粧の農場もいつもと違ってきれいなのですが、自転車に乗るとこれが危険極まりない・・・。農場には日陰がほとんどないのですぐに解けてしまうので助かっています。

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今年の更新は今日で最後となります。2004年も農事組合法人ハイフラワー、直売農場ハイズガーデンをよろしくお願い致します。みなさま良いお年をお迎えください。

12月22日(晴)

【初雪】
12月20日、全国的に寒く東北・甲信越・九州・関西・中部方面に(っていうか全国ですな)大雪が降りました。ハイフラワーのある埼玉県でも昼過ぎまでは晴れていましたが、夕方から空模様がおかしくなり、とうとう初雪が。しんしんと降る雪にはなんとなく風情を感じますが、朝から吹き荒れていた強風と相まって横なぐりの初雪となってしまいました。積雪こそほとんどなかったものの、周りが田んぼだらけで遮るものがないハイフラワー農場は吹雪状態。風邪をひいたスタッフがいなくてよかったです。

12月20日(晴)

【ポイントは播種日】
今年は冬になるのが遅く、気温が高いために白いハボタンがライム色、もしくはまだらな緑になっています。皆さんのお家のハボタンはいかがですか?もう少し待ってください。気温が下がればじきに白くなりますから。

我家の4年生の次女の話では、「学校の花壇の1組のハボタンは大きいけれど、私の2組のハボタンは小さいんだ。」とか。原因は播種日ですね、たぶん。
ハボタンて、いつ種を播いてもいいと思われがちですが、大きく立派に育てるには7月20日頃には種を播いておきたいですね。このあとはハボタン生産者の”作り方”によります。矮化剤をかけてコンパクトに仕立てたり、地植えして大きなハボタンを目指したりと、いろいろな工夫でその農家のイメージする大きさに仕上げます。大きく育てるにも小さく育てるにも、いずれにしてもハボタン生産者は7月中旬から遅くとも8月5日までには種を播き終えています。ハボタンの失敗の一番大きな原因は、播種日が遅い事といえます。

その後は青虫との壮絶バトルの日々です。なんせキャベツですからね、青虫がくっつきますヨ。ハボタンはできあがったら(11月頃)地面から引っこ抜いて花壇に植えたり鉢に植えたりして楽しみましょう。深く植えたり、浅く植えて立体的にもできるしなんなりとやてもらっていい花壇材料です。今年失敗した人は・・・来年こそ立派なハボタンを育ててください。ポイントは播種日ですよ。

【風強し】
気象予報では「20日は冬型の気圧配置が強まり、日本海側と北日本を中心に大雪の恐れ」ということです。日本列島の上空にこの冬一番の寒気(-40℃)が入り込んだためで、京都市内では今朝から5センチの積雪を記録、金閣寺も真っ白に雪化粧したそうです。

雪は降っていない埼玉県ですが、本日の予報は最高気温6℃。晴れているとはいえ寒いです。いえ、晴れているからこそ放射冷却で寒いのですね。

放射冷却とは、昼に集めた太陽熱が夜間地面から逃げ出して地表近くの温度下がってしまう事です。よく晴れて風が弱い時ほど熱が逃げやすく、温度が低下します。逆に曇った夜は地面の熱が雲にさえぎられて上空に逃げないのでそれほど気温は下がりません。

仕事が終わると空を見上げて、曇っていれば「明日はそんなに寒くないかな・・・」、星空なら「明日は冷えるのか、いやだな・・・」なんてつぶやいています。

今、ものすごい風がびゅーびゅー吹いています(風速10m以上)。ここまでくると放射冷却とかはもう関係ありません。寒いし自転車こぐのつらいし花は転がっていくし、もう、本当に・・・。

12月16日(晴)

【霧と朝の星空】
ちょっと前のお話になりますが、12月7日日曜日の朝の事です。
私はクリスチャンですから、日曜日は礼拝へ出かけます。その前に農場に寄って、水や肥料をあげてから出かけることにしているのです。最近トンと日の出が遅くなりまして、暗いうちから農場に来てすこーし明るくなってから作業を始める事になっています。
さて、本題に入りますが、そんな12月7日の日曜日はかなり深い霧が出ていて、車で農場に向かうにも、少しスピードを抑え目に走っていました。利根川沿いに位置する上に、周りを田んぼに囲まれたハイフラワーは、農場に近くなればなるほど霧が深くなっていきます。車は更に低速に。やっとの思い(ちょっと大げさ)で到着して車を降り、濃霧に包まれていつもと違う農場を眺め・・・、ふと見上げると空には星。横方向にはいっぱいの霧ですが、上には薄いらしく、まさに星達を独占といった感じでした。
「たまには霧もいいか」と独り空を見上げてニンマリでした。

【トンネル】
今年もやって参りましたトンネル張り。農家にとってトンネルは掘るものではなく張る(掛ける)ものです。骨組を作ってその上に通気性のあるシートを被せます。冬の小松菜やホウレンソウの畑にビニールハウスの小さいのがたくさん並んでいるのを見た事がありませんか?あれがトンネル(小トンネルともいいます)です。ハイフラワーは「露地育ち」が売りですが、実は温室が少ししかないとも言う事ができ、冬はこのトンネルを利用して露地を活用しているのです。そこには先日も紹介した球根の芽出し苗やパンジー、ビオラ、カンパニュラやルピナス、スノーランドなどが入っています。羽生は-8℃位にはなるのですが、皆元気に育ってくれます。夜はさすがに寒いので、どのくらい暖かいものかと昼間のトンネルの中に入って寝転んでみました。風が強くても結構いい気持ちでぽかぽかしていましたよ。灌水のたびに開けたり閉めたり、めんどくさい冬がいよいよやってきました。

トンネル 内側

▲トンネルを被せた様子(左)。トンネルの中はこんな感じ(右)。クリックすると大きい画像になります。

12月11日(曇/雨)

【野菜のお話】
今年はヘンな天候のおかげで米の不作が話題になりましたが、野菜農家も大変なんだそうです。気温がぎゅっと下がってこそ美味しい漬物になるのに、今年は気温が下がらず漬物用の大根を上手に干せないと・・・。ハクサイも高温のせいで結球しないそうです。
加えて

「暖冬→鍋料理の消費が少ない→ハクサイや大根の消費も少ない」

という図式もあるようで、ついには廃棄が決定した産地の事も報じられています。

花と野菜の違いこそあれ、大事に育てた植物を自らの手で処分しなければならない無念さはよくわかります。かといって何かできるわけではないのですが、同じ「植物を育てる者」としてかげながらエールを送らせていただきます。今日の夕飯は野菜尽くしに決定。

【カラス対決は決着?】
毎年、毎年、毎年、パンジーの季節になると農場にやってきて鉢をひっくり返していくカラス達。せっせと植えた苗は無残にも鉢の外へ転がり出てしまい、発見が遅れると枯れてしまうことも。毎年、毎年、毎年、ひっくり返った鉢を起こしてまわり、現場をおさえようと自転車で追っかけたり、カラスよけ案山子を立ててみたりしてきましたが結果は惨敗。でも今年はナゼかほとんど被害がありませんでした・・・。ハボタンが少しひっくり返されたかな。

なんという事でしょう!

これで決着ですか?あっさりしすぎですよね。
もっとこう・・・、苦労して考えた末の画期的な方法(田口トモロヲさんのナレーションが入りそうな)で撃退するとか、そういうのは無いのでしょうか?

被害がなかったのに文句を言っては罰があたります。とりあえず今年は「カラス達よ、邪魔しないでいてくれてありがとう」といったところです。

不思議です。

12月8日(晴)

【球根20万球】
このところ本当に雨が多くて困ります。例年冬場は乾燥して、「雨よ、たまには降れー!」とか叫んでいるのですが。今日も天気予報によると少し雨がパラつくようです。今のところは曇り空なので外の作業ができます。おかげでこの一週間の作業はほぼ終了といった土曜日の昼休みです。

年始めに出荷した(参考(2/7))芽出し球根の植付が始まりました。普段花苗しか扱わない私達の、年に一度の球根イベントです。花苗と勝手が違って手間取ります。

しかし!年内に20万球を植付けてしまわないと、お正月を迎えられません。スタッフのみんな、頑張れ~。

【13年目のクリスマス】
クリスマスリースを飾り損ねた我が家の玄関のドアですが、いろいろと事情がありまして・・・、昨夜クリスマス用デザインの「すず」を飾りました。結婚13年目のクリスマスにして初めてのデコレーション。けっこうよろしい。ただし音は鳴りません。天気が悪くても、景気が悪くても、世界中がメリークリスマスですよ。

12月4日(晴)

【クリスマスと日長効果】
近頃クリスマス関連のお話が多いですね。なんとかお花の話に持っていきましょう。
クリスマスっぽい花といえばポインセチアでしょうか。あのきれいな赤の発色は「短日処理」によって促進されます。
ポインセチアは昼の長さ短くなると花芽ができる植物なので、ダンボール箱をかぶせて人工的に昼の時間を短くすれば自然状態よりも早く赤くなる訳です。室内の電気の明かりにも反応してしまうので、しっかりかぶせましょう。
・・・というお話は良く知られています。
しかーし、実は植物は昼の長さではなく、「夜の長さ」に反応しているそうです。室内の明かりに反応させてしまい、短日処理に失敗したのは、植物が「昼が長くなった」と感じたのではなく「夜が短くなってしまった」と感じたためなのです。

まぁ、見かけ上なにも変わらないんですが・・・。へぇ~と思っていただければ。

「日長効果(にっちょうこうか)」
植物体の生育、特に開花に対して強い影響を及ぼす条件の一つは温度で、もう一つが日長すなわち1日24時間中の明暗の比率です。日長が植物の花芽分化・開花反応などに影響する現象を日長効果(photoperiodism 周光性・周光反応)といい、植物生理学上重要な発見とされています。
冬期の自然日長は12時間よりも短く、このような日長を短日、12時間よりも長い日長を長日とします。自然の日長を人為的に変える方法のことを日長処理(photoperiodic treatment)といい、キクの電照栽培が有名です(この場合は長日処理)。

代表的な短日植物にはイネ晩生種・ダイズ晩生種・コスモスその他多くの秋咲きの草花類があります。長日植物の代表はオオムギ・コムギ・ホウレンソウ・チシャその他夏咲きの草花類など。日長によって開花が影響されない中性植物にはトマト・ソバ・ワタ・ヒマワリなど春から秋にかけて栽培されるまたは開花する植物が多く見られます。

しかし近年では品種改良が進み、日長に反応しない(しにくい)花が出てきています。

今日はちょっと疲れたのでこのへんで・・・。

12月2日(晴)

【そろそろクリスマス-その2】
皆さんそろそろクリスマスが近づいています。その2です。
この時期、クリスマスリースを玄関のドアに飾るのは、あちらこちらで見る事が出来ます。このクリスマスリースの基本色も赤・緑・金の3色です(←くどい)。
色の意味はくどいほどたくさんお話したので、今回は形のお話です。

リースは輪になっていますが、コレが重要。丸いことに意味があるのです。円はぐるぐるぐるっと永遠に廻り続けます。つまり「永遠の命」を意味しているのです。結婚式の時、愛し合う二人が指輪を交換するのもこれと同じで、「永遠の愛」というわけです。

で、・・・実は、我家でもクリスマスリースを作ろうかと思ったのですが、庭に針葉樹がないのです。そこで目を付けたのが我家唯一の常緑樹である月桂樹。ギリシャ・ローマ時代から神聖とされてきた樹木です!

おぉリースよ!ハッピークリスマス!

そうそう、先週、車の出し入れに邪魔になるので剪定してしまったのを思いだしました。

もう、丸坊主です。

あー。リース作りたかったなぁ・・・。

【雨が多い】
それにしても今年は雨が多いですね。パンジーもすぐ花にシミが入ってしまいます。こんな初冬は初めてです。いつもなら自転車が前に進まないほどびゅーびゅー吹く風も、今年はなんだか穏やか。これから本格的な冬に向かってどうなっていくのか心配です。


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