
農場長のパンジー栽培記録【3】(03/09/18)
【大苗用のイエローブロッチもレポートします】
画像では前回とあまり大きさは変わりませんが、葉が肉厚になり、第一段階が完了しています。しっかりと根を張ったイエローブロッチは今週から開花促進用の肥料に変更です。
わき芽も少し動き出して(大きくなって)いるようです。ここから花芽を育てながらどうボリュームをつけるのかが問題です(*)。
つまり花が咲いてもこのわき芽が伸びてこないとぴょろっとしたパンジーになってしまうということです。ですから肥料と水を加減して縦方向だけではなく、横方向に伸びるようにスタッフが育て上げていくのです。それにしても暑くて暑くて・・・。こう暑いとパンジー達は縦方向に生長したがるので困ってしまいます。
(*)大抵の植物の場合、花芽が成長(生殖生長)が優位になると株張りなどの栄養生長は低下します。栄養生長ばかりだと生殖生長に移らず、こんどは花が咲きません。この切り替えは温度、日長が大きく関与しており、生産者は肥料と水の量の加減でコントロールします。このバランスが悪いと、花は咲いたけれどもひょろひょろ、逆に葉ばかり茂って花が咲かない・・・ということになります。

▲8月28日植えピンクポット。葉に厚みがでました。
9月11日に植えた黒ポットのイエローブロッチは、1週間が過ぎました。葉も茎も上を向き、根が張り始めた顔つきに変わってきました。根をよく張らせるための肥料を与えられて、素直に生長している証です。
根は10日ほどで用土の中に入っている肥料に手が届き、少しづつ吸い始める事ができるようになります。それまであと少しがんばれがんばれ。

▲9月11日植え黒ポット。根が張り始めました。
このシルバーポットは、4.5寸ポット用です。4.5寸の大苗用に仕立てる苗は植えられてそろそろ2週間、葉の数も多くなり元気よく育ち始めました。このところの好天で(少し暑いけど)ぐんぐん大きくなっています。

▲9月5日植えシルバーポット。
次回へ続く・・・。